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エベレスト街道2パストレッキングへの挑戦!10日目(ロブチェ~ゴラクシェプ、EBC)

【ゴラクシェプ Gorakshep(5160m)へ】
本日はいよいよエベレストベースキャンプ(EBC)へのアタックです。
まずはエベレスト街道最後の村ゴラクシェプへ行き、そこで宿を確保して荷物をデポをする予定です。
快適だったロブチェのゲストハウスに分かれを告げ、次へと進みます。
ここまでは空が雲に覆われていることも多々あったのですが、この日は雲ひとつない晴天。見事な青空です。


進行方向の右手にはずっとヌプツェが見えます。

そして正面にはプモリ(中央)とリントレン(右)が。

しばらくは 緩い登りを進みます。

ロブチェの村の先にはイタリアの高地研究所があります。建物がピラミッドの形をしているということですが、街道から少し入ったところにあるので、今回は行きませんでした。

後方にはタボチェが。

ヌプツェを真横から見る。
実はここからエベレストの西稜の一部が見えています。

しばらくほぼ平坦とも言えるような緩い登りを歩いた後に突如目の前に現れるのがロブチェパス(峠)です。
ここの登りは距離はそれほどありませんが、傾斜はかなり急です。
峠の手前には人だかりができていました。あの屈強なポーター達も峠を登る前や途中で休憩して息を整えているほどです。

手を使わないと登れないほどの場所はありませんが、足元が悪く皆苦戦しています。

ロブチェパスを登ると氷河地帯に出ます。この氷河はプモリやその西側に聳えるチャンリ Changri(6027m)やチュンブ Chumbu(6895m)といった山々から流れ出るチャンリ氷河です。


チャンリ氷河は私達が渡っている場所のすぐ右側でクーンブ氷河と合流します。写真右側がクーンブ氷河です。
写真中の山は左から、プモリ、リントレン、中央がクンブツェ、その右後ろがチャンツェ Changtse(7553m)です。 そしてエベレスト西稜の肩があり、最も右の見切れている山がヌプツェです。
ネパールと中国(チベット)の国境はプモリ、リントレン、クンブツェ、エベレストの稜線上にあるため、チャンツェは完全に中国領内にあります。
これらの山々の裏がすぐにチベットなのですね!山の上からチベット高原を眺めてみたいです。

氷河内にはかなりのアップダウンがあり、また道も狭いのですれ違うトレッカーやヤクを連れたポーター達であちこちで渋滞が発生していました。
この写真はヤクではなくゾッキョと思われます。こんな高いところまでご苦労さまです。

パノラマ写真です。

氷河上のアップダウンの多い石礫地を通り抜けるとゴラクシェプが見えてきました。
プモリの手前にある茶色い丘がエベレストの展望台として有名なカラパタールです。カラパタールの登山道がはっきりと見えます。
私たちは翌朝ここを登り、ご来光を拝む予定です。
EBCは右奥の氷河の方にあります。

エベレスト街道最後の村ゴラクシェプ Gorakshep(5160m)に到着しました。

何件か宿をあたりeverestinnというところにこの日の宿を決めました。

【エベレストベースキャンプ EBC(5364m)へ】
宿に荷物を置き、EBCに向かいます。
クーンブ氷河のサイドモレーン沿いに上流部に向かって歩きます。

道中遥か遠くに眺めていたヌプツェが今やもう目の前にあります。
断崖から流れ落ちた氷雪が作りだすアイスフォールがもの凄い迫力です。

ヌプツェとエベレストの間からもアイスフォールが流れ出ています。
これがエベレストとローツェの間のサウスコルに源を発するクーンブ氷河の源流部です。

これが登山者にとって悪名高きクーンブのアイスフォール帯です。
エベレスト登山において最も危険な場所の一つで、ここでは多数の登山家、シェルパが命を落としています。

時折聞こえる轟音はヌプツェやエベレストの絶壁から発生する雪崩の音です。
私たちがもうすぐでEBCに到着するという時にもちょうどヌプツェから大きな雪崩が発生しました。
もの凄い迫力です。こういった雪崩の中でも巨大なものがベースキャンプに滞在中の登山隊やアイスフォールを歩行中の登山者に大きな被害をもたらすこともあります。

エベレスト西稜の右側からエベレスト山頂部がはっきりと顔を出しています。
西稜の左側にあるコル(鞍部)はロー・ラという標高6006mの峠で、クーンブ氷河が現在よりずっと厚かった時代にネパールとチベットの間の交易のために使われていたそうです。

ついに、ついに、エベレストベースキャンプ(EBC、5364m、手元のGPSでは5265m)に到着しました!
日本を出て12日目、トレッキングを開始してから10日目。途中高山病になったり川に落ちたりしましたが、ようやく到着することができました。

アマダブラムの時と違い、EBCには登山隊のテントは一つもありませんでした。エベレスト登山期間は春季(4月上旬~6月上旬)と秋季(8月中旬~10月中旬)とされており、私達が行った11月上旬には登山は行われていません。
EBCはクーンブ氷河沿いのサイドモレーン上に縦に広がることになるようです。登山隊はここからさらに約3500mを登るというのだから、その大変さは想像もつきません。
残念ながらEBCの位置からはエベレストの本体はほとんど見ることができません。エベレストがしっかりと見れるのは翌朝登る予定のカラパタールからになります。
今回の遠征の大きな目標の一つである3つの峠のうちの一つを既に諦めてしまっていたので、最大の目標であるEBC到達を果たすことができほっと一息つけました。

EBC付近のパノラマ写真。中央がプモリでその左下の焦げ茶色の丘がカラパタール。

帰りは同じ道を戻りゴラクシェプに帰ります。大きな目標を一つ達成し、帰りの足取りは軽くなりました。
この日は早めに寝て、翌早朝にエベレストの展望台カラパタールに登りヒマラヤのご来光を拝みます。
本日の移動距離は10.8km。所要時間8:19、移動時間はGPS不調のため不明。最低標高4913m、最高標高5267m。

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